皆生トライアスロンの大会当日のお話
こんばんは!
では、私の初ロングチャレンジの大会当日のお話です。
手に付けられたタグを切るのはなんとなく寂しい気分ですね。
昨日の夜、寝る前に切りました。
前置きとして、これからロングを目指す人の参考になるかもしれないのでお知らせします。
私はマラソン歴8年、トライアスロンは3年目。
フルマラソンは4時間ぐらい、オリンピックディスタンスのトライアスロンは3時間ぐらい、ロングの前にミドルやった方がいいといわれて去年はセントレアに出ました。
6月のトレーニング量は、
スイム:18km
バイク:279km
ラン:120km
でした。
大会当日
大会当日の朝は4時に起床、
1時間かけて朝食(パンと豆乳)と着替え。日焼け止め塗り。
必要な荷物を確認し、駐車場へ。
一番近い駐車場から順番にチェックしましたが、5時過ぎだったので、すでにどこも一杯。かろうじて一番遠い駐車場が空いていました。よかったです。
まず受付をし、アンクルバンドを受け取ります。6:20までに受け取らないとだめです。
その後、バイクをラックに掛け、スイム後とバイク後の荷物をそれぞれバックにいれて荷物置き場にかけます。
バイクにはペダルにシューズが付けられるだけで、ヘルメットなどはバックに入れなくてはなりません。
そして、トランジションバックにはナンバー以外なにも書かれていないので、わかりやすい様にランとかバイクとか自分で記入した方がいいのかもしれません。
私の場合はランは荷物がほぼないので、書くまでもありませんでした。
忘れ物が無いかよくよく確認して、入水チェックへ。
スタートエリアに入ると、もう戻れませんので慎重に。
ウエットをゆっくり着て、海に入ります。
水温は冷たくない、お湯でもない、普通でした。
これで暑くなるのかな?と首をかしげました。
スタートは7時。
岸から15mほど離れたところからのフローティングスタートなので、ぎりぎりまで岸でねばります。長丁場なので今回は後ろの方からゆっくりスタートすることにしました。
(オリンピックディスタンスのときは、いつも最前列に並んでます。)
スイムスタート
1000人もの参加数なのでさすがに混雑。
早く混雑が解消されるのをまちつつ、丸太の気分で浮かんでいました。
キックを打つと人の顔を蹴ってしまうので、ただただ、浮かんで流されました。呼吸をするために少し手を回す感じで。
どのくらい進んだか、500mぐらいか、すこし混雑が解消されて来たので、軽く手を回しました。ひたすらキックは無しです。
どのくらいのダメージになるかわからなかったので、なるべくノーキックで。
時々左右から迫ってくる人がいると、キックを打って前に逃げました。
これまで参加した大会の中で一番冷静に一度も乱れずに泳げた(浮かべた)と思います。
そう思ったのもつかの間、いつの間にか折り返しに近づいていて、カーブのところで混雑に巻き込まれました。思わず、隣の男の人とすごいなぁと言いあいました。私はもみくちゃになるのは嫌だったので、人の波を横切って外側に逃げました。
折り返し1.5kmで一旦浜にあがります。
3kmずっと泳ぎ続ける訳ではないんですね。
今回はガーミンを時計として腕に付けていたのでタイムを確認しました。
ちょうど30分ぐらいでした。
予定通りだなぁと思いながらまた後半も丸太のように流される作戦をとりました。
折り返してから太陽が照りつけ出し、暑くなりました。
1000人同時にスタートすると混雑はいつまでも続くんですね。特に私のスイムのタイムはちょうど平均的な位置だったので人も多かったのかもしれません。
最後のカーブから岸に向かう時は少しキックを打ちました。
岸にあがって極めて冷静に時計を外し、ウエットを脱ぎました。
バイクへ
曇っていたので着替えるかどうか一瞬迷って、更衣テントに行きかけて戻るというように右往左往。とりあえず、脱いだウエットとバックを手に持ちテントへ。
上半身を着替えて、タオルで拭いてから日焼け止めを顔と手と足に塗りました。
スイムからバイクのエイドで小さなおにぎり2個を飲み込みました。
すでに半分ぐらいのバイクが出発してありませんでした。
バイクは大山を見ながらのアップダウンが多いコースです。
出だしは皆さんゆっくりだったので私もそれにならってゆっくり進みました。
徐々にペースアップ。
坂はあるけれど、いつもの花脊峠ほどの斜度はないので、それほど苦労しませんでした。友達の助言でとにかく「こりこり回す」という言葉をいただいたので、淡々と回しました。
暑かったので、エイドでは水をかぶりまくりました。柄杓でかけてくれるところでは必ずかけてもらいました。
これって、もしかするとチェーンオイルはドライじゃない方が良かったのかもしれませんね?わからないので、今度自転車屋さんで聞いてみます。
食べ物があるエイドではおにぎりやスイカを食べました。
スイカがかなり美味しかったので、その後もスイカばかり食べていました。
バイク中に頭痛が起こりました。
ほぼ最初から最後までひどい頭痛でした。
今思うとそれが熱中症の症状だったんですね。
もしかするとスイムでの呼吸不足から頭痛になったのか、肩こりから来ているのかなとか、その時はわかりませんでした。
水をものすごくかぶっていたし、水分も補給していたし、食べていたし、熱中症になるはずが無いと思っていました。
バイクの後半から、太陽が照り始め、腕がジリジリ焼けました。曇り予報だったのに裏切られた気分です。
そして徐々に足先が痛くなり出しました。
どうもシューズがあっていないのか、シューズを履く事自体の問題なのか、いつも足がしびれて痛くなります。
最後の30kmは痛すぎて拷問のようでした。
ただ、足先が痛いだけで足は疲れていないので、痛くても折れない大丈夫と自分に言い聞かせて、早く脱ぎたい一心で漕ぎました。
バイクでも裸足とかありえるかな?とか妄想しながら…
ようやく降車ラインにたどり着き、まずシューズを脱ぎました。シューズとバイクを持って、移動。
この後にフルマラソン走るなんて狂ってるわと思いながら。
ランへ
着替えは無しです。
念のためもう一度日焼け止めを塗りました。
そして太陽が照っていたのでワラーチを履きました。
だけど、どうしてもあきらめがつかなかったので、角を曲がってすぐに裸足になりました。頭痛は解消し、足の痛さも魔法の様に消えました。
最高の開放感です。
走れそうです。この際、時間はどうでもいいから、裸足で走り切りたいなと思いました。
宮古島トライアスロンでは石川さんという方が裸足でゴールされています。しかも年代別1位です。何年か前にそれを聞いて、私もいつの日か達成したいなと密かに思っていました。
ただ、路面の焼きつきがひどく、なるべく白い場所を探して踏んで行きましたが、9キロほど進んだところで、火傷がひどくなりそうなので、裸足は断念。
腰に隠していたワラーチを再び履きました。
しばらくはワラーチで快調に進みました。
ワラーチで快調だったのは20kmぐらいまでで、やっぱり履きなれていないので、油断すると足先〜甲のあたりが痛みました。丁寧な着地を心がけ、なんとかだましだまし走りました。
20km地点で2時間半だったので、少し予想より遅いものの、5時間ちょっとで帰れるなぁと計算していました。
そのあとすぐぐらいから急に具合が悪くなりました。胸のむかつきが出て来て、ぼんやりしました。眠気が起こっている感じでした。
とにかく冷やさなくちゃと思い、冷たいコーラなどを飲んだり、氷を食べながら進んだりしました。
しんどかったら止まらない程度の速度で走ればいいと思いながら30kmぐらいまで進みました。
その辺りから今度はめまいが起き、視界がぼやけました。
これは倒れるなと予感。
休憩を兼ねて15分歩いてみる事に。
途中、マーシャルの人に大丈夫ですか?と顔を覗き込まれ、慌てて大丈夫です!とこたえました。人に気遣われるほどひどい顔だったのでしょうか。ここでリタイアは嫌でした。
しかし15分歩いても状況は変わらず、今度は手がびりびりしびれて来ました。
その時は補給が足りないんだろうかと思いました。
最後のエイドですと言われたので、イスに座って無理矢理ジェルを摂取しました。
エイドをでてしばらく水のコップを片手に歩いたところで男性とお話をしました。
私が「手がしびれる」というと、ナトリウム欠乏だと教えてくれました。
水の飲み過ぎだから、もう飲まない方がいいですよと。
私は水が足りないのかと、どんどん飲んで逆効果になっていたようです。
ポケットを探ると塩タブレットが1個だけありました。
とりあえずそれを食べましたが、しばらくしてもしびれは治らず、とにかくゆっくり歩き続けました。
あと6キロ、全部歩いても間に合う。でも途中で倒れるかもしれない。
道ばたにマーシャルの人を見つけると、ナトリウムが無いかどうか聞きましたが、ありませんでした。
だめもとで毎回聞いてみたところ、あるマーシャルの人が塩飴を1個くれました。
それから10分か15分、のこり3キロというところでしびれが消え、再び走り出す事ができました。
競技場に入りました。
初めてのロングのゴール、とても憧れていたゴールです。
不本意ながら歩いてしまったけれど、なんとかたどり着けたと思うと、急に元気になりました。最後はワラーチを脱いでふわふわの路面をはねる様に走りゴール。
予想より1時間半多くかかりました。
たとえ歩かなかったとしても6時間はかかっていたと思います。
なかなか現実は厳しいですね。
5時間で走ろうと思うと、それなりに走り込みが必要だろうと思います。
ゴール後、ライターさんに話しかけられました。
ライターさんには申し訳なかったんですけど、すごくしんどくて倒れそうで、お話が辛かったです。
その後は、競技上の隅っこで仰向けになっていました。
でもあまり遅くなっても、バイクの積み込みができなくなりそうだったので、最後の力を振り絞ってシャトルバスに乗ってスタート会場へ移動。
バスに乗っている時間が思った以上に長く、途中から吐き気を催し、辛かったです。
なんとかバイクにライトを装着し、少し離れた駐車場へ移動。暗くて場所が分からなかったので、道ばたに立っていた選手に尋ねました。
バイクを積込んでホテルに到着。
途中のコンビニで明日の朝食を購入。
あまりにも倒れそうだったのでシャワーを浴びずに寝ようと思っていましたが、残りの体力で頭の塩を落とし、バスタオルを頭にまいたまま、ベッドに倒れました。
朝起きると、部屋のタバコの匂いは消えていました。
考察
今回は経験不足による、補給の失敗がランでの危険を生んだのでした。
考えてみたら、脱水になりたくない一心で、水を飲み過ぎていた様な気がします。
さらに、胃壁が荒れるかもしれないと塩は避けていました。
今思えば、各エイドで梅干しを食べておくべきでした。あと、塩タブレットももっとたくさん要ります。わたしはバイクで2個、ランで2個しか用意していませんでした。
ランはフルマラソンと同じ感覚での補給計画ではだめだと言う事です。
ウルトラマラソンもそうだけど、長丁場の大会では補給はものすごく大事ですね。
低ナトリウム血症というのも今回初めて知りました。
また、今思い返すとバイクの時にすでに頭痛があったという事は、スイムで熱中症になっていたと言う事です。真夏はフルスーツじゃなくロングジョンが正解かもしれません。また、スイム後の補給も大事なポイントだったのでしょう。
閉会式の時にとなりになったカップルの方に、スペシャルエイドで好きなものを預けておくと生き返ると聞きました。
もし次回参加する事があれば、そうしようと思います。
初めてのロング、初めての皆生はとても面白かったです。
できれば来年も参加したいです。
ただ、そろそろ婚費の請求も決まりそうで、来年は劇的に所得が増えない限り、全ての大会参加を見送らないといけなくなりそう。
劇的に増える様に頑張るしか無いですね。
頑張ります。
長文、駄文、最後まで読んでくださりありがとうございました。
スポンサードリンク